ベリーズ

カヨ群ヤムウィッツ渓谷
17°7’55.5”N
88°38’31.2”W

ベリーズのカカオ栽培

中央アメリカのユカタン半島のすぐ南に位置するベリーズはマヤ文明の中心地です。古典期においては(紀元前6〜10世紀)、40万から100万人の人口を擁していました。ホワイトカカオで有名なクリオロ種が栽培品種化された先コロンブス期に属し、通貨として使用されていました。

マヤ人のモパン族とケクチ族は今でも南部マヤ山脈でカカオを栽培しています。このカルスト地形が連なる山脈は、ベリーズの南半分を覆っています。マヤ山脈の原生熱帯雨林は、世界最大のバリアリーフの一つであるメソアメリカン・リーフに囲まれており、生物多様性の宝庫です。この暖かく湿った熱帯林の中心部、特にジブン川エステート地域で、多数のマヤ遺跡や文化遺物が発見されています。

ベリーズのカカオ栽培

ハミングバード・シトラスとのパートナーシップ

「ハミングバード・シトラス(Hummingbird Ctirus)」は、ベリーズの柑橘類、ココナッツそしてカカオを栽培する農園です。2014年より、ヴァローナと共にジブン川エステート(Xibun River Estate)を再生するために活動しています。1970年代に建設されたこの農園は、国境に沿って流れているジブン川から名付けられました。

2020年に「ハミングバード・シトラス」は、「シルク・グラス・ファームズ(Silk Grass Farms)」に加わり、ベリーズの初めてのBコーポレーション」認証を取得しました。また、全ての税引後純利益は、NPO団体「シルク・グラス野生動物保護区(Silk Grass Wildlife Preserve)」の財政支援に当てられており、マヤ山脈に位置する1万ヘクタールの原生熱帯雨林の私有保護自然区域を管理しています。設立者であるマンディ・カボット(Mandy Cabot)とピーター・キュレルプ(Peter Kjellerup)によって、「シルク・グラス野生動物保護区」は、ケイトウ流域ジャガー保護区(Cockscomb Basin Jaguar Preserve)、シッティン・リバー森林保護区(Sittee River Forest Preserve)、ボカウィナ・メイフラワー国立公園(Bocawina Mayflower National Park)の3つの保護区をつなぐ、生態的回廊を形成しています。

「ハミングバード・シトラス」の社会的・環境的な高い目標により、ヴァローナはパートナーシップを結んでいます。

ジブン川エステート

18戸の住宅をリノベーション

「シルク・グラス・ファームズ」に加わることにより、「ハミングバード・シトラス」は、46人の従業員の家族に、質の高い住宅環境を提供するための5年間のインフラ復旧計画の恩恵を受けることができます。ヴァローナも携わっているこの計画では、18戸の住宅がリノベーションされ、ハリケーン対策基準を満たしながら飲料水と電気が利用できるようになります。

2014年 にパートナーシップを締結

2021年に10年間の更新

カカオ豆の独占権

ジブン川エステート(Xibun River Estate)にて、2014年より

46人 の生産者

が農園で働いている

2014年より

ジブン川エステートの再生

- 連絡道路、排水路の修理、古いカカオの木や陰樹の剪定、新しいカカオの木の植樹、混作用のココナッツの木の植樹など

2016年にハリケーン「アール」がジブン川エステートを襲い、多くの修理作業がやり直しとなった

- 発酵用の容器、太陽熱乾燥機、貯蔵倉庫など、カカオ加工用のインフラと設備の設置とメンテナンス

2016年~2020年

ハリケーン「アール」上陸後に、損壊した屋根の取り換えや、共同キッチンの再建、飲料水と電気の供給など、従業員用住宅の再建

2021年

46人の従業員とその家族の住宅を大規模に改修する5ヶ年計画が開始された。18戸の住宅が全面的に改修され、飲料水と電気、台所、衛生設備が完備され、ハリケーン対策基準が満たされるものになる。

ジブン川エステートでは、再生されて以来、化学農薬や除草剤は一切使用されておらず、農園では草が覆っている。

80人

が改修された住宅環境に住むことになる(46人の従業員とその家族含む)

180ヘクタール が復元された

80ヘクタール が植え替えされた

カカオの木により