グレナダ

セントジョージズ
12°2’41.1”N
61°44’42.2”W

アグロフォレストリーを中心に据えたモデル

「グレナダ・カカオ協会」は、グレナダ島の生産者の大半である、約3,000の家族をまとめる協会です。カカオ豆は、ナツメグやクローブなどのスパイス、果物や野菜と混作する地域のアグロフォレストりーを使用した「クリオール家庭菜園」で栽培されています。カリブ海に位置するこの小さな島は「スパイスの島」とも知られており、カカオ豆はこの地域の社会的、文化的、そして島の家族にとって重要な基盤の一部です。

1964年に設立された「グレナダ・カカオ協会」は、島で唯一のカカオ生産者協会です。隣接しているトリニダード島からカカオの木を輸入し、地域に流通させていた農務省が1948年に建設した苗床を管理しています。所属している組合員のカカオ豆は、全てフェアトレード認証を受けており、複数の収集センターにてカカオ豆が加工されています。

長期的なパートナーシップ

ヴァローナと「グレナダ・カカオ協会は」2015年にパートナーシップを締結し、樟脳(しょうのう)のアロマを持つ製品が生まれるカカオ豆の加工手順を、共に開発しました。

「グレナダ・カカオ協会」は、環境を尊重した農法を用いて、伝統的かつ家族的なアプローチを用いてカカオ栽培を混作で行っており、ヴァローナのと共有することからパートナーシップを結ぶことになりました。ヴァローナは、グレナダ島のカカオ産業にとって、重要なパートナーとして活動しています。

プランテーション|グレナダ

「グレナダ・カカオ協会」は、3つの収集センターを中心に組織されています。

  • セント・アンドリューに位置するカールトン収集センターは、1930年代に飲料工場として建設されました。その後、グレナダの社交の場として姿を変え、今は「グレナダ・カカオ協会」のカカオの収集、発酵、乾燥を行う収集センターとして活躍しています。
  • セント・アンドリューに位置するマウント・ホーン収集センターは、グレナダで最大のセンターで、グレナダの最高峰セント・キャサリン山の麓に位置しています。このセンターは、植民地支配後に建設したもので、1980年代に「土地なき人々のための土地」計画で、同じ名前の旧農地を小規模農家のために区画に分割されたものです。
  • セント・パトリックのダイアモンド収集センターは、島の中で最も古い建物のひとつです。ビクトリア様式の建物は、1774年にフランス人修道士によって建設されました。かつては砂糖農園として使われており、その名残の水道橋と水車の跡が残っています。この農園では、1863年に島の最初のカカオの木が植えられました。2014年からは、「グレナダ・カカオ協会」が主に所有しているジャーベイ・チョコレート(Jouvay Chocolate)工場が位置しており、協会のメンバーが生産したカカオ豆を地域の人々や観光客へ販売するために活用されています。

2015年 にパートナーシップを締結

2020年に10年間の更新

共同組合 事業業態

3,000人 の生産者

642人の生産者がヴァローナにカカオ豆を届ける

2011年より

ヴァローナは、2011年に「グレナダ・カカオ協会」との活動を開始し、2015年には5年間のパートナーシップを締結

2020年

2020年に、ヴァローナとのパートナーシップは10年間更新され、最低購入量と固定価格を約束