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Guironnet
菓子職人 アルベリック・ギロネ(Albéric Guironnet)が南フランスの「ヴァレ・デュ・ローヌ」地方のタン・レルミタージュ(リヨンから約80キロの町)に「ショコラトリー・デュ・ヴィヴァレ(Chocolaterie du Vivarais)」を創立。品質に敏感で、自らカカオ豆の焙煎をしていたことから、他の職人やパティシエのサプライヤーになることができました。
Gonnet
アルベリック・ギロネの死後、シャンベリ出身の実業家 アルベール・ゴネ(Albert Gonnet)が事業を引き継ぎました。「ラ・ショコラトリー・ゴネ(La Chocolaterie Gonnet)」と社名を改名し、チョコレートの製品ラインナップを拡張するため、工房を拡大しました。
Store
タン・レルミタージュにブティックがオープン。.
「ラ・ショコラトリー・ゴネ」は、プロフェッショナルによって高く評価され、急速に成長していきました。この勢いを加速するため、アルベール・ゴネは「ヴァローナ(Valrhôna)」というブランド名での展開を始めました。「Valrhôna」は、「ヴァレ・デュ・ローヌ(Vallée du Rhône)」、ローヌ渓谷の略称です。
Rinette
ヴァローナの最初の象徴的な製品であるボンボン・ショコラ「リネット(Rinette)」の販売が開始されました。今でもこの製品は、タン・レルミタージュで手作りされています。「リネット」は、アルベール・ゴネの娘キャサリン(Catherine)の愛称リネット(Rinette)に由来しています。
1963年のアルベール・ゴネの死後、事業は彼の2人の娘婿によって引き継がれ、「ドゥ・ロワジー・エ・ジュネ(De Loisy et Genet)」というショコラトリーになりました。以降、事業活動はさらに活発化され、より近代的な新しい機械が導入され、「メートル・ショコラティエ(Maître Chocolatier)」を含む、業界をリードする最初のクーベル・チョコレートが誕生しました。
フランスの大手チーズメーカーグループの創業者 ジャン=ノエル・ボングラン(Jean-Noël Bongrain、社名同名)が、ヴァローナ(Valrhôna)を買収。これによりヴァローナの名は、国内外で知名度を高めました。この際に、ブランド名からアクセントはなくなり、大文字で「ヴァローナ(VALRHONA)」と表記されるようになりました。
Guanaja
ヴァローナは、異なるグラン・クリュをブレンドして、当時世界で最も苦い(カカオ分が高い)チョコレートである「グアナラ 70%」を作りました。この製品は、瞬く間にプロフェッショナルや消費者の間に広がり、成功を収めました。コーヒーとの相性が良く、5gの「一口サイズ」の四角いチョコレート「キャレ」が、チョコレートシガーボックスにインスパイアされた金属製のボックスに入っていました。
ヴァローナが創設した「チョコレート愛好家クラブ(Le Club des amis du chocolat)」は、「サークルV(Cercle V)」というプログラムに変貌し、パティスリーやレストランなどのスイート・ガストロノミー業界を担うメンバーを集結しました。スイート・ガストロノミーの未来の創造のため、このプログラムでは、情報交換、イノベーション、インスピレーションの機会や、メンバー限定のサービスを提供しています。
Chocolate Nights
当時のマーケティング・ディレクターであったアントワーヌ・ドデ(Antoine Dodet)は、より多くの人々にヴァローナのチョコレートを紹介するために、大々的なイベント「チョコレートの夜(Les Nuits du Chocolat)」を開催しました。1987年に職人たちが有名人の胸像をチョコレートで制作し、1988年にはパリのファッションデザイナーとコラボレーションし、ファッションショーを開催しました。ショコラティエ クリスチャン・コンスタン(Christian Constant)がデザインした、チョコレートのみで作られたパコ・ラバンヌ(Paco Rabanne)のドレスは大きな話題を呼びました。チョコレートが、無限大の可能性をもつ芸術の媒体となることが明らかになりました。
ヴァローナの製菓学校「エコール・デュ・グラン・ショコラ(L’Ecole du Grand Chocolat)」 がタン・レルミタージュで開校しました。この学校では、ヴァローナが長年培ったチョコレートの専門知識やノウハウを、職人やシェフに共有しています。チョコレートの新の知識の中心に位置するエコール・ヴァローナは、クリエイティビティとイノベーションを提供する場として、業界のインスピレーションの源となっています。1989年に開校したタン・レルミタージュ校の他に、東京校(2007年)、ブルックリン校(2015年)、パリ校(2022年)の3つが開校しています。
Gastronomy
ヴァローナは、ガブリエル・パイアソン(Gabriel Paillasson)と共に、世界を代表する製菓の世界大会、「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(Coupe du Monde de la Pâtisserie)」を創立しました。これは、ヴァローナのスイート・ガストロノミーへのコミットメントを表しています。仏シラで2年に一度開催されるこのコンクールは、多くの才能を発掘し、幅広い世代のパティシエに影響を与えています。
Manjari
ヴァローナの初めてのマダガスカル産シングルオリジンで、グラン・クリュ・テロワールとなる「マンジャリ 64%」が誕生。現地のカカオ生産者と築いた強固なパートナーシップにより実現できたこのチョコレートは、倫理的かつ高い品質を保証しています。
El Pedregal
アンデス山脈の麓に位置するエル・ペドレガル(El Pedregal)農園は、希少なポルセラーナ品種を含む上質なカカオの生産地のひとつです。ヴァローナは、カカオの品種を保護するために、1922年にこの農園を設立し、自ら生産者となりました。
グアナラのキャレに使用されていた黒、金、赤の色を使用した新しいロゴを作成し、ヴァローナのアイデンティティを刷新しました。
Gran Couva
ヴァローナは、初めてのドメーヌの農園限定のカカオを使用したヴィンテージチョコレートである「グラン・クヴァ 64% トリニダード」を発売しました。ドメーヌのブラック・チョコレートは、世界で最も芳醇な香りを持ち、大変貴重ながら壊れやすいカカオ豆から作られた優れたチョコレートです。
Tain l'Hermitage
ヴァローナは、タン・レルミタージュに新しい工場を開設しました。市内中心部にある歴史的な建物を保存しつつ、さまざまな市場の需要に応えられる、より効率的な生産設備を備えています。
「味覚のためのヴァローナ財団(Fondation Valrhona pour le Goût)」と呼ばれるヴァローナ企業財団が2つの目的をもって設立されました。子供たちとその家族に味覚の多様性と多様な健康的な食生活の重要性を啓発することと、若者にスイート・ガストロノミーに関する職業への関心を喚起し、最初の一歩をとりやすくするためのトレーニングを提供することです。
C3
「C3(シーキューブ、Chocolate Chef Competition)」は、レストランやホテルのパティシエを対象とした最高峰の国際コンクールです。このコンクールでは、チョコレートを使用したアシエット・デセールやボンボン・ショコラの技術力や芸術性を競い、プロフェッショナルの皆さまの情熱や技術に光を当てることを目的としています。
Encyclopedia
ヴァローナのクリエイティブ ディレクター、フレデリック・ボウ(Frédéric Bau)の監修のもと、ピエール・エルメ(Pierre Hermé)とのコラボレーションにより制作された「チョコレート百科事典(Encyclopédie du chocolat)」は、ヴァローナの専門知識を凝縮した全集であり、重要な参考書です。基礎的なものからクリエイティブなものを含めた100以上のレシピが収録されています。
Dulcey
ある講習会の間に、フレデリック・ボウはうっかりホワイト・チョコレートを湯煎にかけたまま放置してしまいました。するとチョコレートはブロンド色に変化し、ショートブレッドやキャラメリゼしたミルクを思わせるアロマが現れました。これをきっかけに、ブロンド・チョコレート「ドゥルセ 35%」は、2012年に8年の研究の歳月をかけて誕生しました。
Cité du Chocolat
ヴァローナの歴史的な工場、ギロネ工場に隣接して、チョコレートの博物館「シテ・デュ・ショコラ(Cité du Chocolat Valrhona)」がオープンしました。この施設は、体験型の展示、チョコレートを使用した料理のワークショップ、バーチャルカカオ農園ツアーやチョコレート製造の裏側など、さまざまな体験を提供し、すべての世代に良質なチョコレートの魅力を伝えています。タン・レルミタージュに位置する「シテ・デュ・ショコラ」は、フランスで最も人気あるチョコレート施設と評され、年間14万人もの訪問者が訪れます。
Mananka
「ドゥーブル・フェルマンタシオン(二重発酵)」という新しい革新的な発酵技術を、ヴァローナは発明しました。カカオ豆の自然発酵の後、フルーツの果肉を加えて二度目の発酵を行うことで、新しいアロマを宿します。初めてのドゥーブル・フェルマンタシオンのチョコレート「マナンカ 62%(※日本未発売)」は、ヴァローナとカカオ豆の発酵を行うカカオ生産者との密接な関係によって誕生しました。
Live Long
ヴァローナでは、「Live Long(リブ・ロング)」プログラムを2015年に始動し、カカオ生産者からプロフェッショナルのラボにわたるまで、ヴァローナの全てのバリューチェーンにおいてのコミットメントであるCSR活動を具体化しています。それは、「TOGETHER, GOOD BECOMES BETTER ― 共に創ろう、より良い未来を」というヴァローナの使命を象徴しています。
Inspiration
その確かなる技術力により、ヴァローナは初めてのフルーツ・クーベルチュール「インスピレーション(Inspiration)」シリーズという革新的な製品を生み出しました。これにより、シェフはフルーツをチョコレートのように扱うことができます。カカオバター、砂糖、フルーツパウダーの複雑なバランスにより、100%天然由来で、フルーツの力強い味わいと鮮やかな色合いを実現しています。「インスピレーション」シリーズは、「シラ 2017」でイノベーション大賞(Grand Prix de l'Innovation)を受賞しました。
Plantation Millot
ヴァローナは、長年にわたりマダガスカルのミロ農園とのパートナーシップを築いており、現在ミロ農園で収穫されたカカオはすべてヴァローナが購入しています。2016年にミロ農園の株主となる大きな投資を行っており、これにより共通の目標を掲げて、長期的な事業計画を策定することが可能になりました。
ヴァローナ財団の主導の元、「グレイン・デュ・パティシエ(Graines de Pâtissier)」プログラムが立ち上げられ、16~25歳の若者にパティスリー、ブーランジェリー、ショコラトリーなどの業界への就職の第二の機会を提供しています。これまでに95人の若者がこのプログラムの恩恵を受け、そのうちの46%がパティスリーのコースを受講しています。
La Consigne
ヴァローナは、「ラ・コンスィーニュ(La Consigne)」というチョコレート豆をバルク輸送するシステムを導入しました。これは、現在の梱包方法を見直し、洗浄して再利用可能な容器を使用する、環境責任を担うイニシアチブです。
ヴァローナは、「Bコーポレーション(Certified B Corporation®)」の認証を取得しました。これは、わたしたちのコミットメントやLive Longプログラムでの取り組みが認められたこと意味します。また、認証を維持するため、つまりは世界のためにベストを尽くすためのわたしたちの取り組みの指針となっています。Bコーポレーションのメンバーの一員になったことにより、ヴァローナはより人々と地球にポジティブな影響を与えられるビジネスモデルの創造への決意を再確認しました。なぜなら、世界で一番の企業でありながら、世界にとっても一番の企業になることができるからです。
Oabika
ヴァローナは、カカオの金の雫「オアビカ」を発売しました。カカオ果汁を濃縮しBrix(糖度)72°の100%カカオパルプ由来の「オアビカ」は、プロフェッショナルの皆さまのために作り出されました。カカオ豆を覆っている白いパルプ(果肉)から作られた新しい素材は、2021年に「シラ・イノベーション・アワード 2021」で「製品、飲料、原料」のカテゴリーを受賞しました。
Ethical gastronomy guide
世界で最も認知されているフードサービス業界のサステナビリティプログラム「Food Made Good (サステイナブル・レストラン協会)」と協働で、世界中のシェフの皆さまのご協力を得て、「スイート・ガストロノミー ガイドライン」と「ヴァローナ オンライン自己診断」を作成しました。これらのツールはオンラインで無料で利用でき、スイート・ガストロノミー業界のプロフェッショナルの皆さまが責任あるアプローチに関するアドバイスを提供しています。
Komuntu
ヴァローナ創業100年を記念して、皆さまと一緒に「コムントゥ 80%」を作りました。この特別なチョコレートの2022年9月から1年間の収益全額はカカオ生産者に還元されます。公平で持続可能なカカオ産業を創造するには皆さんの協力が必要であることを象徴するため、カカオ生産者、サプライヤー、取引先さま、お客さまを含む100名の方に製品開発にご協力いただき、100年分の想いを共に形にしました。エスペラント語でコミュニティを意味する「Komunumo」と、アフリカの「わたしがわたしであるのは、わたしたち全員のおかげである」という概念である「Ubuntu」を組み合わせた「コムントゥ(Komuntu)」は、15のパートナー農園のカカオがブレンドされています。